おりおりの詩 1月23日

黒の暗幕を背景に遠く高く銀の矢じりが突きさしてくる
ヘッドライトの明かりを受けて銀が金の矢じりに変わる
降りつのる雪
エンジンの音が静まりかえった街に響く
目覚めた外は  白銀の世界
一歩踏み出す  一歩足跡がつく
人誰も歩いていない道
いまだ降りしきる雪の中
白雪に道をつけて歩む
足跡は瞬く間に雪に覆われる
後に続くのは誰…森を仰ぐ
裸木には白い花が一面に開いている
黄梅の花は白梅が混じって咲いているように見える
ふたたび雪で始まる…今日も…
1月23日